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Channel: てつさんの道楽モノ日記
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たこ焼き。

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大学時代に住んでいた徳島へ行って来ました。





懐かしいすだち君がお出迎え。





阿波おどりも近いからか、夜の公園には笛と三味線の音色が響いてました。


そして今回の旅の目的である、大学時代にお世話になった、たこ焼き屋のおばちゃんのところへ





6年ぶりの再会です。


久しぶりに会ったおばちゃんは、以前より少し小さくなったような気がしました。


元々はおばちゃんの親戚が店舗でたこ焼き屋を営んでいて、そのお店の定休日におばちゃんがそこの駐車場敷地で移動車を使い、たこ焼きを焼いているのです。





初めておばちゃんに会ったとき


「おばちゃん隣の店舗と何か関係あるん?」と聞いたら


えらい突っ慳貪に、「関係ないとココで焼けないでしょ!」と言われました。


何だよ…と思いながら食べてみると、ものすごく美味しい。もう出会った事がないくらい美味しい。


その日以来、私はこのおばちゃんのファンです。


卒業して16年経ちますが、今でも年に一度は母の日に贈り物をして、連絡をとっています。





私が大学の頃は300円でした。今は500円。それでも客は途切れることはありませんでした。


たこ焼きが焼けるのを待っていると


「兄ちゃんコレ食べ」





おばちゃんからキンキンに冷えた林檎を頂きました。





朝、おばちゃんの畑でとったばかりの野菜もたくさん。「好きなだけ食べ。静岡にも持って帰り。」とすすめてくれました。





そして念願のたこ焼き。


10個入りだけど、上にサービスで何個も乗っています。


変わらない美味しさ。やっぱり世界一美味しいです。


おばちゃんとゆっくり話したかったのですが、あり得ないくらい混雑してきたのでお手伝いすることに


注文とったり、備品を運んだりしていると、常連客達から「兄ちゃん誰なん?」と


いや…大学時代に、おばちゃんに世話になって…カクカクシカジカ。と説明すると


兄ちゃんいい子やなぁ…。と沢山の差し入れを頂きました。徳島の人って情に厚いです。


全ての注文をこなし終えて、時計を見てみると深夜2時半。


兄ちゃん悪かったなぁ…。とおばちゃんは申し訳なさそうにしていましたが


私はまるでタイムスリップしていたかような、何とも不思議な充足感に満たされていました。


おばちゃんももうすぐ80歳。


ゆっくり休んでもらいたい気持ちと、いつまでもこのたこ焼きを食べたい気持ちと


何とも複雑な心境です。


おばちゃんの手伝いをしている時に


初めて来たお客さんが「おばちゃん隣の店と関係あるん?」と聞いてきました。


困った顔をしているおばちゃんの横で


「関係ないとココで焼けないでしょ?」と笑顔で私が答えた時に


何だか奇妙な巡り合わせを感じたような


そんな梅雨明け前日の


暑くて長い徳島の夜でした。


ではでは。






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